先輩、なんで保険会社にはゴルフ保険のある会社とない会社があるんですか？

 

良い質問だ。

いいか、保険には大きく分けて「生命保険」と「損害保険」の2種類がある。
自分や家族のための、人の生死や身体のリスクに関する保障を受けられる保険が「生命保険」、
交通事故や火災、旅行・レジャー中のトラブルなどの損害や賠償金を補償するのが「損害保険」だ。

そして、保険会社も同じように「生命保険会社」と「損害保険会社」に分けられる。
簡単に言うと、社名に「生命」と付いているのが生命保険会社、
「海上」や「火災」「損保」と付いていれば「損害保険会社」だ。
生命保険会社は損害保険を扱うことができず、損害保険会社は生命保険を扱うことができない。

ゴルフ保険は、他のゴルファーに対する損害賠償やゴルフ用品の破損等を補償する保険だ。
つまり、損害保険会社にしか扱えない「損害保険」という扱いになる。

ゴルフのラウンド中や練習中の事故・トラブルをトータルに補償できるのは、
損害保険会社だけなのだ。
そう、損害保険会社だけなのだ！

なるほど！
ということは、今回の「東京海上日動」は損害保険会社だからゴルフ保険を扱ってるってことですね！

では、その調子で東京海上日動のゴルフ保険の解説もはりきってどうぞー！

 

東京海上日動のゴルフ保険の補償範囲は、いたってベーシックだ。
しかし、詳しく見ていくと、かゆいところに手が届くうれしい気遣いを感じることができる。

・賠償補償額が一律1億円
・示談交渉が必要になった場合は、原則東京海上日動が代理で交渉
・24時間、いつでも手軽にインターネットから申し込み可能
・海外での損害補償にも対応
・付帯サービスが充実（24時間緊急医療相談、介護・健康・生活相談など）

といった具合だ。
加えて大手の安心感もある。

いい感じですね！
申し込みたくなりました！

 

まぁ待て。
良いところもたくさんあるが、注意事項もある。

まず、中～上級者やコンペに参加することが多いゴルファーにはとっては、
最高でも30万円のホールインワン・アルバトロス費用の補償は十分とは言えない。
田中君もホールインワンしないとは限らないぞ。

それから、インターネットで申し込めるとは言え、保険が適用されるのは早くても申し込みの2日後からだ。
プレー前日の申し込みには対応していないから気を付けないといけない。

 

なるほど。
ちょっと落ち着いて考えてみます。

ところで、今気づいたんですけどゴルフ保険にはケガの保険も入ってるじゃないですか？
さっきの説明では生命保険会社にはゴルフ保険がないってことでしたけど、
ケガの保険は生命保険じゃないんですか？

なかなか鋭いじゃないか。
すばらしいぞ！

そう、ケガ（傷害）の保険は生命保険会社で扱うことができる。
傷害保険や医療保険、介護保険などは「第三分野の保険」と呼ばれていて、
生命保険会社でも損害保険会社でも扱える保険なのだ。
だから、一般的な生命保険に医療保険やがん保険が含まれていたり、
損害保険会社の扱うゴルフ保険に傷害保険（死亡、後遺障害、入院、通院）が
含まれていたりするわけだ。

しかし、誰かにケガをさせてしまった時や、
他のゴルファーのモノを壊してしまった時の損害賠償責任の補償、
ゴルフクラブの破損や盗難の補償、ホールインワン・アルバトロスのお祝い費用の補償など、
ゴルフ保険の多くの部分は損害保険でできているのだ！

先輩、さすがです！
めちゃくちゃよくわかりました！
ありがとうございました！