必ずバレる！ホールインワン保険詐欺

2021.11.05

先輩、ホールインワン保険って、
場合によってはキャディさんが見ていなくても申請できるじゃないですか？
ということは、もしかしてホールインワンしてなくても
証明書（目撃者の署名と捺印）さえ用意できれば申請できちゃうってことですか？

そうだな、残念ながらそういうことになってしまう。
いわゆる「ホールインワン詐欺」だな。
ただ、申請できることと保険金が下りることはイコールではない。
匿名の通報が入ることもあるそうだ。
そしてもちろん、ホールインワンがウソであることがバレれば有罪だ。

やっぱり口で言うほど簡単じゃないってことですね。
ホールインワンの目撃者がいるのと同じように、ホールインワンしていないことの目撃者がいても
不思議じゃないでしょうし。

そういうことだ。

それに、当日に目撃者がいなくても検挙される場合もあるぞ。
2014年には、こんなニュースがあった。

ホールインワン詐欺の実例

2014年、ゴルフでホールインワンを達成したと虚偽の報告をして、保険会社から保険金100万円を騙し取ったとして3人の男が逮捕された。

3人は共謀してホールインワンをしたと装い、達成記念の飲食費などとして架空の領収書を保険会社に提出。１００万円を口座に振り込ませた疑いがある。
捜査関係者は「１人はプレーヤー、１人は同じパーティー、もう１人が別のパーティーでプレーしていたとするなど役割を演じ分け、口裏を合わせていた」と話す。

で、なんで詐欺がバレたんですか？

気になるだろう、でもまだだ（笑）
まずはホールインワン保険について復習だ。
読みながらなぜバレたか推理してみようじゃないか。

日本ならではのホールインワン保険詐欺

日本では、ゴルフ競技大会やコンペなどでホールインワンやアルバトロスを達成した際に、宴会や参加者全員に記念品を贈呈し、盛大に行なうという習慣があります。
さらにこれらの出費は、ホールインワンやアルバトロスを出した当本人が支払うのです。額にして数万円は下らず、数十万にものぼるケースも珍しくありません。
この習慣は外国で生まれたものではなく、日本で高度経済成長からバブル期に定着したと考えられています。この習慣が知られることによって、ホールインワン保険が生まれることになりました。

ですが、この独自の習慣と保険を悪用して、詐欺を行なう者も出てきたのです。

ホールインワン認定基準

ホールインワンの認定基準について、ある損害保険大手はこう答えた。
「1万ラウンドに1回の確率といわれるホールインワンの認定は、多くの場合はキャディーなど、客観的な第三者の現認によります。
同伴の競技者の証言は認められず、セルフプレーの場合では、たとえば造園業者や、一緒にプレーしている組と無関係の前後のプレーヤーなどの目撃証言が必要になります」

また、どの保険会社の契約でもキャディを付けることが条件になっており、セルフプレーでは証明書が発行できず保険金支払いの対象外になる。
複数の保険会社と契約していても、どちらかの保険金の最高額以上は支払われないことになっている。

厳しい基準ですよね。
ますますなぜ検挙されたかわからないです。。

そうだろう。
では種明かしだ！

天網恢恢疎にして漏らさず

悪事はバレるぞ: 今回の詐欺が検挙に至ったきっかけもやはり匿名の通報だった。
警察広報担当者は言う。
「こういった事件は、ほとぼりがさめた頃、犯人が自慢げに事件について話すことがきっかけになる」

なるほど、まさかの理由ですね。。
でも、たしかに1人でできることじゃないですし、共犯者がいれば誰かが話しちゃうこともありますよね。
お祝いの席はもちろん、その後も一生黙っていられる人の方が少ないかもしれませんね。

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